最弱メンタル女の【育自奮闘記】

繊細でお調子者のアラフォー女。子育てしながら自分育てに奮闘中。キラキラの向こう側、リアルな日常を綴ります。

決戦は金曜日④

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【次男は学校へ行けたのか】

 

案の定、次男は朝起きてこなかった。

いつもの起床時間の15分後、次男の布団の横でそっと言った。

私「次男君、今○時だよ。」

次男「…。学校休んじゃダメ?」

私「学校休みたいの?」

次男「…うん。」

私「劇に出たくないから休みたいんだよね?学校に行きたくないんじゃなくて、劇が嫌なんだよね?」

次男「うん。学校が嫌なわけじゃない。」

 

しばらく沈黙。(あえて待つ)

 

次男「俺が先生に言わないといけないの?」

私「…そうだね。劇に出るのが嫌なら学校に行って先生にその理由を正直に話すのが良いと思う。ただ1人だと不安ならおかあが一緒についていくことは出来るからね。次男君が急に劇に出られなくなったとしてもイベントはなんとかなるからそこは心配しなくて大丈夫だよ。」

次男「…。」

 

これだけ伝えて後は部屋を離れ(迫ってくる時間にやきもきしながらも)あえて次男を放っておいた。

 

キッチンで朝食の片づけをしていた時、いつの間にか足元に次男がいた。

私「びっくりしたー!起きたんだね。おはよう。」

それだけ伝え次男を気にしないふりして家事を続ける。チラッと横目で見ると、どうやら給食袋の用意をしている模様。学校には行く気になったのかな?

朝ごはんも食べ出した。

よしよし、このまま登校出来そう。

 

でも通学班での登校には間に合いそうに無い。

幸い私は今日仕事が休みだったこともあり、次男の葛藤にとことん付き合う余裕はある。

 

長男だけ先に送り出し、家に戻ると次男がランドセルの準備をしている様子が見られた。

が、次男。私の存在が目に入ると甘えてしまうのか急に「行けないモード」に移行する。

ソファに寝転んで大きなため息と共にうめき声をあげて悶えている。

 

次男の視界に居ない方がいいのかも。

私「おかあは玄関の外にいるね。次男君の考えが決まったら教えてね。」

それだけ言い残して外に出た。そして(ペット用)見守りカメラで次男の様子を覗き見…。

ここから15分。ソファの上で葛藤する次男。

北風強風でめっちゃ寒い中スマホにかじりつく母。き、きつい。

そんな中、学校に遅刻連絡の入力をして送信。備考欄にはイベントのことでお話がありますと記入しておいた。

その後すぐ、学校から電話がかかってきた。

担任の先生からだった。

現状と次男の体験した経緯を簡単に説明した。すると先生はとても驚いていた。なぜなら次男はこれまで劇の練習では常に堂々としていて、他の学年、他クラスの先生からも高評価をもらうほどだったからだ。まさか次男がそんな気持ちでいたとは思ってもみなかったようだ。

担任の先生には「遅れたとしても学校へは行けると思います。劇への出演は次男の決断に委ねていますが、きっと成し遂げることが出来ると思っています。でも万が一やっぱり出られない、となった時は進行や段取りでご迷惑をお掛けしてしまうと思いますがよろしくお願いします」と伝えた。

 

「外さっぶー!やばー!」っと言いながら家の中に入った私。担任の先生から電話があったよと話し、その時の先生の反応と言葉をそのまま次男に伝えた。

すると次男の顔つきが明らかに変わったように見えた。

学校に行けば大丈夫。私は確信してたけど、あえてその言葉は発せずその雰囲気のまま次男の行動を見守った。

 

するとついに次男が学校に行く支度をし始めた。身支度している時も学校へ向かう間も、こちらからあまり劇のことについて深く話すようなことはせず、次男が話すことだけをただただ穏やかに傾聴した。

 

教室に入るとみんなが次男に注目してすぐに仲の良い子たちが取り囲んで来てくれた。

一瞬にして笑顔になる次男。少し照れくさそうにしている様子。

 

先生と廊下で少し話し、劇に出るかどうかは次男の決断に委ねていますと改めて伝えた。

先生も理解してくれたようだ。

 

帰り際、教室の中にいる次男を覗いてみたら、こちらの事などすっかり忘れて見向きもせず友達と喋ってる。

よし。次男は自分の力で学校に来れたぞ!と心の中でガッツポーズして学校を後にした。

 

 

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