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前回までの次男の出来事を通して苦い過去を思い出した。
はるか昔、私が中学生だった頃。
女子の間でこっそり飴やグミを学校に持ってきて、休み時間に先生の目を盗んで食べるというのが一時期流行っていた。
私は持ってくることはしなかったけど、1度だけ友達からもらって食べちゃったことがあった。
その後、先生に悪事がバレて学級会が開かれた。
みんな机に突っ伏して目を瞑らされ、
「お菓子を持ってきたり食べたりした子、手を挙げなさい」
私は当時部活の部長をやっていたこともあって、顧問に知られたらと思うと本当に恐ろしくて、手を挙げることができなかった。
わりと荒れ気味の中学校だったこともあり、時代的に先生もいろいろすごかった。
部活中、女子相手でも胸ぐら掴まれたりどつかれたりパイプ椅子飛んできたりは当たり前。
でも私は唯一されたことなかった。
先生にとって「いい子」「優等生」だったから。
叱られるのももちろん怖かったけど、「いい子」じゃないと思われるのが何より嫌だった。
だから嘘をついた。
私は持ってきてないし、もらったのを食べたの1度だけだしって自分に言い訳して。
でも担任の先生にはバレていたかもしれない。
「今手を挙げなかった人の中でもお菓子を食べた人いるよね?先生は分かってるから」
と言い残し学級会は終わった。
それ以上追求してくることはなかった。
部活の顧問からもその件について特に話もなかった。でも、心の中になまりがあるようでずっと気が重かったし罪悪感を感じながらその後の学校生活を過ごした。
30年経った今もその当時のことを鮮明に思い出せるし、思い出すたび胸がちくっと痛くなる。
「いい子」でいなきゃ不安だった当時の私。人からどう思われるかが基準だったあの頃。
その問題は色々根深くて、その後の私の人生においていろんな支障をきたすことになるんだけど…。
「いい子」はいつか爆発する可能性が高いと私は思う。
そしてその爆発の種類や程度は人それぞれ。内に向かう場合もあるし、外に向かう場合もある。
これは自らの体験を通して言えること。
ま、この原点が今やっと私の活力となっているわけだけど。
いつかこれまでのことを、(誰も傷つかないかたちで)洗いざらい話せる日がくるといいな。
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