最弱メンタル女の【育自奮闘記】

繊細でお調子者のアラフォー女。子育てしながら自分育てに奮闘中。キラキラの向こう側、リアルな日常を綴ります。

負けず嫌い

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小5長男、かれこれ6年程とあるチームスポーツに取り組んでいる。

所属しているチームの理念は、

「スポーツを通して心を育てること、そしてスポーツ自体をめちゃくちゃ好きになってほしいこと」

 

 

その理念に則って、選抜チームは結成されず、みんなが試合に出られるように平均的なチーム編成が組まれている。

 

長男はとにかく負けず嫌い。

試合に勝てないと悔しくて悔しくて悔しくてたまらない。

 

1年以上前の対外試合でのこと。

 

相手に何点も取られてボロ負けの状況。それでも長男は試合が終わるまで勝つことを諦めない。

一生懸命相手を追いかけて誰よりもフォローにまわっていた。

 

結果はボロ負け。

試合が終わった後、長男号泣。

 

普段泣かない子が泣いてるからこれにはみんなびっくり!

コーチもチームメイトも、長男は試合に負けたから泣いてるんだと思ってた。

 

でも本当は違った。 

あとから私にポツリと呟いてきた。

 

長男「なんでみんな最後まで走らねーんだよ…」

 

負けて悔しいのはもちろんのこと、試合の途中で諦めて、負けても悔しがらないチームメイトに対して強い憤りを感じていたのだ。

 

長男「俺もう辞めたい」

 

0か100かの長男。

まぁまぁ仕方ない。

とりあえずその時は長男の感情を受け止めて否定しなかった。

 

 

少し落ち着いた頃、話し合ってみた。

 

もっと練習量も多くて、勝ちにこだわっていて、強いチームにいくこともできるよ。

やってみる?

 

でも今のチームでまだまだ長男くんが出来ることもあると思う。

 

『勝ちたい、強くなりたい』

それを今のチームのみんなと成し遂げるために、自分に出来ることってなんだろう?って考えてみるのもいいかもね。

 

その気持ちを伝えるのもひとつだと思うけど、口下手な長男にはなかなか難しいんだろうな。だけど、もしかしたらそこが長男の成長ポイントなのかもしれない。

 

社会に出ると、いろんなコミュニティーの中でいろんな人と関わって生きていく。

自分の思い通りになんていかないことばかり。

 

その中で自分自身どうしたいのかを改めて見つめ直したり、自分の役割を見出したりすることってすごく大切なことだと思う。

 

それでもどうしてもやっぱりこのコミュニティーは自分にとって価値観が違うってなったら去ればいい。

 

スポーツを通して一度じっくり考えてみるいい機会だと思った。

 

あとは長男の選択に任せた。

 

そして長男が出した答えは、

『やっぱり今のチームが好きだから、俺このチームでみんなで強くなる!』

 

それから1年以上経って、チームの雰囲気もだいぶ変わった。

楽しいはもちろんのこと、強くなりたい、勝ちたい、上手になりたいって気持ちがみんなの練習する姿から伝わってくる。

 

練習が午後からの時や休みの時は、空いてる時間に公園でパス練しよーぜ!って子ども達自ら約束してきたりする。

 

長男自身は苦手な声出し、声かけが随分とできるようになった。

 

そんな中でのA君のチーム離脱の話だったから相当ショックを受けたんだと思う。(ひとつ前の記事参照)

 

過去にA君と同じ気持ちを抱えていたこともあったから、自分と重なる部分があったんだろう。

 

A君がいなくなってしまうことは本当に残念だし寂しいけれど、A君の選択、A君の勇気は素晴らしい。

 

スポーツを通してこうして自分と向き合って、仲間と共に成長できるってすごくいいな。

 

これからもきっと山あり谷ありいろんなことがあると思うけど、自分で考えて、自分で選択して、その選択に最後まで自分で責任をとれる子になってくれたらいいなと思います。

 

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